ワンマン社長と聞くと弊害ばかりがイメージされますが、世の中にたくさんのワンマン社長が存在します。
なぜ彼らの会社は倒産しないのでしょうか?
実はワンマン社長の会社にはメリットもたくさんあり、ある規模まではワンマン社長のほうが会社の拡大が早いことも。
ここではワンマン社長の会社のメリットとデメリットについてお話したいと思います。
目次
ワンマン社長の2つのメリット
ワンマン社長が世の中にたくさんいるのには理由があります。
ワンマン社長だからこそ「意思決定の早さ」「会社の成長速度の速さ」を享受できる側面があるからです。
この2つのメリットこそ会社を倒産させないために重要で、ワンマン社長の会社が意外にもつぶれにくい原因もここにあります。
それぞれのメリットについて詳しく見ていきたい思います。
1.ワンマン社長の会社は意思決定のスピードが早いので失敗をリカバリーしやすい。つまり倒産しにくい
ワンマン社長の会社は些細な意思決定も社長自らが下しがちです。
本来ならば社員に意思決定を任せて失敗も経験させながら、ビジネスマンとして成長させることで有能な人材を育てて会社を大きくしていきます。
しかし会社経営の王道であるこのやり方は、社員の成長をじっくり待たねばならずとても時間がかかり、忍耐を必要とします。
人の成長を待つよりも早く事業を成長させたいと焦る社長は、ワンマン社長になりがちです。
でも、社長自らが即断即決で意思決定をするので、失敗の臭いがしたときにすぐに方向転換できるため、大きな失敗をせずにリカバリーしやすいメリットがあります。
大きな失敗を回避できるので結果的にその会社は倒産しにくく意外にも長続きすることが多いのです。
2.ワンマン社長の会社は100名規模までは会社の成長速度が速い
社長自らが意思決定を下しまくるので、会社の規模が数十人程度のときにはとても効力を発揮し100名規模ぐらいの会社になるまではぐんぐん会社も拡大しやすい傾向にあります。
立ち上げ期のスタートアップ企業や創業10年未満のベンチャー企業などにワンマン社長がたくさんいるのはこのためです。

ワンマン社長の3つのデメリットと弊害
ここまではメリットについてまとめてみましたが、当然ながらワンマン社長によるデメリットもあります。
どのような弊害があるのかを詳しく見ていきましょう。
1.社員100名以上になるとワンマン社長の目が届かなくなり拡大に限界が来る
ワンマン社長の会社は立ち上げ期や社長の目が届く数十人規模の組織ではメリットがありますが、100名以上になると社長の目が届かなくなる業務が増えてきて、必然的に社員に意思決定を任せなければならないことが増えてきます。
そうすると社長のビジネス手腕なら事前に回避できたであろう失敗やトラブルを回避できなくなり、会社としても失敗のリカバリーに時間を費やすことが増えてきて成長スピードが鈍化していきます。
社員100名規模になるとマネージメント能力が高い社員が複数いなければ会社は拡大できませんし、多くのワンマン社長はこの段階から人を育てる重要性に直面してなかなかその壁を打ち破れず、会社として規模の拡大をしていくのが難しくなります。
成長はしないものの安定経営は可能なので、会社の拡大よりも自分が好き勝手やれる会社が出来てるからそれでいいやと、ワンマン社長も開き直り、こうして社員100名前後、年商数十億の立派なワンマン社長が仕上がっていくのです。
2.ワンマン社長と働く社員の給与はずっと横ばい
ワンマン社長自身はそれで幸せでも、その会社で働く社員ははたして幸せでしょうか?
ワンマン社長の言いなりになっていても収入が上がり続けるならまだいいかもしれません。
しかし、ワンマン社長の会社では給料はあがりません。
ワンマンであるが故に社員の定着率が悪く、常に新しい人を採用しようと採用コストをかけつづる必要があります。
本来なら、社員に分配できるはずのお金を採用コストに回さなければならないためなかなか会社の利益が社員に反映されにくいのです。
長期期間働く社員が少ないから、退職金制度や福利厚生も未整備なことが多いのも特徴で、安心して働けないのに奴隷のようにこき使われるなんて、苦痛でしかありません。

3.ワンマン社長と働く社員はビジネスマンとして成長機会がない
ビジネスマンとしての成長機会は、どれだけたくさんの仕事を任され自分の責任で意思決定を下す機会を得られたかで決まります。
ワンマン社長に細かい指示ばかり出され、実際は任されているようで社長のいいなりになって仕事をしているだけ。
こんな状態でビジネスマンとして成長できるわけがありません。
ビジネスマンとして成長しているのはいつも意思決定をしている社長だけ。
社長だけは怪物のようにどんどん成長しそこで働く社員は社長の意のままに動く都合の良い駒でしかありません。
長期間、ワンマン社長の下で働き続けることでキャリアを築けずいざ転職しようにも実績も実力も足りないので転職先がなくなってしまい、仕方なくワンマン社長の会社で安月給で我慢し続けるというのが最悪のキャリアです。
もっと収入を上げたい、もっと成長したいと願うなら一日でも早く転職を視野に動き出すべきです。

結局のところ、あなたの我慢に掛かっている。そんな現実嫌じゃないですか?
常に「よりストレスのない環境を探す」というのは、人間らしい生活を送る上で大切です。
仕事は自分に合う環境かどうかが全てですので、あまり無理することなく、人並み以上の成果がでるところが自分の適正がある会社ですよと伝えたいです。
ワンマン社長の下で働き続けてうつ病になったら人生が壊れます。
僕はうつ病になって休職期間中に始めた転職活動で幸運にもホワイト企業に転職が決まり、今では心穏やかに生活できています。今の会社では気楽に働けているのに、社内でも評価されてこれが自分の適正に合う会社なんだなと感じてます。
パワハラ上司やワンマン社長がいないと本当に気持ちが楽になります。
今の環境が辛いなら、僕がホワイト企業への転職に成功したときの話を読んでみてください。
転職後わずか数ヶ月で退職して、元の会社に出戻りした不利な経歴があった僕ですら、この方法で転職が上手くいったので、あなただって上手くいくはずです。
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