「事務職はつまらない」とよく言われます。年度末などを除けば業務はほぼ毎月決まっているし、慣れてしまえば単調になりがちです。
もちろんトラブルも起こりますが、どちらかといえば根治が難しい人間関係のトラブルに発展しがちです。
たとえば簿記などで1円の狂いもなくバランスシートを作り上げるのが生き甲斐という方なら良いですが、「やりがいを得られる仕事」とは言いづらいのも事務職です。接客や介護、営業とはこの点が大きく異なります。
事務職でやりがいを得るのは難しいのでしょうか?やりがいを感じることはできるでしょうか。
目次
事務職はルーチンワーク。自分でモチベーションを上げましょう
事務職はルーチンワークの繰り返しです。事務職で覚える仕事はいったん覚えたらあとは数年単位、下手をすると数十年単位で変わらず続きます。
近年はIT化で作業の省略化が進んでいますが、それでもほかの業種に比べると「いったん覚えたら、あとはその知識と経験で作業が続けられる」仕事です。
事務職はモチベーション維持が難しい仕事です。いつまでも単調な生活が続くと人間だれでもつまらないと感じるものです。単調で平和な生活は人生改革を立てやすく、安定しやすい反面退屈になりやすいのです。事務職は一種の修行のようなもので、「つまらない」との戦いです。
「つまらない」と戦うために
事務職のメリット、デメリットを挙げてみましょう。
メリット
・年間計画が(比較的)立てやすい
年度末など決算の時期を除けば、毎月の業務や仕事量はほぼ決まっています。
・比較的休みやすい
決算前でなければ休みやすいので、仕事と家庭、仕事と趣味の両立がしやすいのは大きな利点です。
・動きが少ない
重労働、危険作業で体を痛める不安が少ないのも特徴です。
デメリット
・仕事上で刺激が少ない
計画が立てやすい反面、仕事が単調になりやすい傾向があります。接客などがなければ第三者と知り合う機会もなく、毎日同じ顔のメンバーと作業しがち。
・人間関係でトラブルが起こりがち
仕事をする上で人間関係のトラブルは起こりがちです。事務職が辛いのは、トラブルが起こっても逃げ場がないことです。
・ドライアイ、肩こりなど不定愁訴が起こりやすい
体を動かさず、上半身や腕、目だけを酷使するため、特定の部位だけ症状が出やすい傾向があります。
・給料がほかの業種に比べて安い
軽作業が多いため、給料は安めです。
事務職は自らとの戦い?!
ルーチンワークは簡単で体の負担が少ない反面、モチベーションが上がらず詰まらなく感じがちです。
一見すると大変な接客や医療、介護はお客さんに刺激を受け続けるので、時には大きな喜びが得られます。しかし、事務職で上手くいっても「うまくいって当たり前」と考えられ、誉めてくれる人はあまりいません。
事務職は自分の力でモチベーションを上げる、維持することに力を注がないといけません。では、どうすればモチベーションを維持できるのでしょうか。
事務職は気晴らしとやりがいを探すのが続けるコツ!
事務職でやりがいを見いだすには、まずは働くことの意義を問いただすことです。
あなたはなぜ事務職を選んだのでしょうか。なぜ働くのでしょうか。
「生活のため」という方もいるでしょう。それも大きなモチベーションになります。生活のためなら是非、生活に彩りを加えましょう。
ちょっとした教室に通って人間関係を広げる、SNSなどで交友を広げるのは日常を豊かにしてくれます。(当然トラブルもあるので、あまりベタベタした間柄にならないほうが無難です)
事務職は仕事で交友関係が広がりにくいので、ぜひ積極的に他の世界に飛び込んでいくべきです。アイドルの追っかけでも良いですし、旅行に没頭するのも良いでしょう。
その楽しみを支えるために働くなら、大きなモチベーションアップに繋がります。週末の楽しみのために働く、というのも立派な働き方です。
時々会社帰りにカフェに寄る、お酒が飲めるなら職場の仲間と週末飲みに行く、など気晴らしも事務職には良い刺激になります。あまり毎日続けず「程良い程度」を心がけると気晴らし効果が続きます。
せっかくの気晴らしも毎日続けると飽きてしまい、ルーチンワークになりかねません。
スターバックスなど、余裕があれば店員から積極的に話しかけてくれるカフェもあります。仕事の邪魔にならない程度にお話してみるのも良い刺激になりますよ。(新作をお勧めされるのは覚悟の上で)
「仕事に生き甲斐を見出さない」のもコツ
現在はだいぶ改善されましたが、今でも「仕事とは生き甲斐そのもの」という考え方が社会に蔓延しています。日本の働き好き体質は国の原動力で大変すばらしいことですが、仕事こそすべてという考え方はそろそろ離れるべきだと思います。
特に女性は家庭を守るという大きな仕事があります。あなたがたとえ一人暮らしや実家暮らしでも家に帰れば日常的な家事労働はあるでしょう。
それらを支えるために働く、と胆に決めたら仕事がつまらないなどと言っていられなくなるでしょう。「仕事は生活のため」と割り切ることも時には必要です。
人間関係はとても大事!事務職は職場を円滑にする裏仕事
事務職でいちばん大変で、いちばん大事な仕事は「人間関係の円滑さを保つ」ことかもしれません。
なにせ事務職は事務所が唯一の職場です。ちょっと気に入らない相手でも顔を合わせないといけないので、互いに争いを避けて程々の距離感を保つことが欠かせません。無用な争いを避け、ほどほどの付き合いで業務を回す、これが事務職の極意です。
他の人たちのグチを聞いたり、たまにはグチをこぼしたり、なども過剰にならなければ良い関係の維持に繋がります。
事務職では、これが一番大変な仕事かもしれません。誰にでも適度な距離を保ちつつ周囲を何となく和ませてくれる、そんな立場を目指したいですね。
日々の仕事に目標を定めましょう。目標がモチベーションの元に!
事務職はルーチンワークになりがちですが、決して仕事量が少ないわけではありません。時期によっては残業しても追いつかないほど慌ただしいこともあります。
事務職こそ達成目標と、仕事の調整が不可欠です。たとえば今日の仕事が全社員の勤怠登録と資料作成、書類の発送の3種類あるとしたら、午前中の10時までに勤怠登録、10時から11時に書類発送、あとは資料の作成と雑用と決めておきます。
もっとも、決めていても途中から特急の仕事を放り込まれるのも事務職の宿命です。その場合はいったん目標を解除し、改めて調整し直します。
自分で目標を設定して組み立てる作業はとても気が引き締まります。仕事に意欲的になるのでぜひ事務職にやりがいを見いだしたい方は実践して下さい。むしろ目標を崩される特急の仕事はボーナスタイム、退屈を潰してくれるラッキーなハプニングです。
目標と調整力を鍛えることで事務職は刺激的な仕事になり、飽きずに続けられるかもしれません。積極的に退屈と戦う姿勢が事務職には必要です。
結局のところ、あなたの我慢に掛かっている。そんな現実嫌じゃないですか?
常に「よりストレスのない環境を探す」というのは、人間らしい生活を送る上で大切です。
仕事は自分に合う環境かどうかが全てですので、あまり無理することなく、人並み以上の成果がでるところが自分の適正がある会社ですよと伝えたいです。
仕事のストレスで苦しんでいる状態で働き続けて、うつ病にでもなってしまったら人生が壊れます。
どんな理由であれ、あまりにストレスが多い職場では働く価値はないと思います。
僕はうつ病になって休職期間中に始めた転職活動で幸運にもホワイト企業に転職が決まり、今では心穏やかに生活できています。今の会社では気楽に働けているのに、社内でも評価されてこれが自分の適正に合う会社なんだなと感じてます。
今の環境が辛いなら、僕がホワイト企業への転職に成功したときの話を読んでみてください。
転職後わずか数ヶ月で退職して、元の会社に出戻りした不利な経歴があった僕ですら、この方法で転職が上手くいったので、あなただって上手くいくはずです。
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