年間休日110日と聞いて、休みが多いなと思いますか?少ないなと思いますか?
業種にもよりますが平均的な年間休日は120日とされていて、大手企業や優良企業などでは年間休日125日~130日という所も存在しますので、年間休日110日は決して多くはありません。
ですが、世の中には年間休日100日以下の業種や会社もあるので、「120日と比べるとちょっと足りないけど、100日よりは多いし、まあ悪くはないかな・・・」そんな風に思ってしまう人もいるはずです。
目を覚ましてください。
年間休日110日は多くないです。無駄に会社に時間を搾取されないようにするためにも年間休日110日の落とし穴を知っておきましょう。
目次
年間休日110日は多い?少ない?多くはないが我慢できてしまう絶妙な少なさが搾取を生む
例えば年間休日100日以下とかだと、明らかに休みが少ないので従業員も休みの少なさを不満に持ちやすくなり、チャンスがあれば年間休日120日以上の会社に転職しようと考え毎年一定数が離職していくのが普通です。
年間休日110日も世間一般よりも少ないわけですが、年間10日前後の少なさだと月に1日程度世間より休みが少ないくらいなので、我慢しようと思えば我慢できますし、若いうちは慣れてしまえばなんとかなるのも事実です。
でも、従業員にそのように思わせることさえ出来れば、経営者の勝ちなのです。
年間休日110日にしても年間休日120日にしても会社側はあなたの給料を月給あるいは年収ベースで算定しますので、どうせ同じ月給を支払うのなら少しでも多くの時間働いてくれた方が会社にとっては都合がいいわけです。
年間休日110日だからその分ほかの会社よりも年収が高いなんてことはまずないですよね?
むしろ年間休日110日だし、年収も少なめだけどなんとか働いている人のほうが多いはず。
年間休日110日と年間休日120日は割合で示すと約8%の違いがあります。
年間休日110日の会社で働く限り、毎年8%も無駄にあなたの時間を会社側に搾取されているのです。8%も積み重なれば12年で約1年の差が生まれます。
12年も年間休日110日の会社で働いていたら1年分も無駄に働かされているのと同じことになり、会社側の思う壺です。
この絶妙に少ない年間休日110日の会社は、どれだけ表面的には社員想いの体裁を整えていても、本音ではあなたを安く雇い続けようと目論んでいます。
なんとなく居心地がよいからといってその会社に留まっていたら、気が付いたら茹で蛙になっていていざ転職しようとしても年齢やスキルがネックで採用されなくなります。
出来るだけ早いうちに年間休日120日以上の会社を見つけることが大切です。
年間休日110日のカレンダーの内訳。週休2日は可能か、年末年始はどうなる?
年間休日110日のカレンダーの内訳について詳しくみていきます。
年間休日110日の場合は多くのケースで週休2日で土日はほぼ休みという会社が多いです。
ただそれ以外の休み、祝日や年末年始、長期休暇などは会社によってまちまちですのでいくつかのケースごとに見ていきたいと思います。
土日週休2日で且つ祝日休みは実現するのか?年末年始などの長期休暇は休めるの?
年間休日110日だと土日週休2日で且つ祝日も休みというのは実現可能なのでしょうか?
2018年時点で日本の年間祝日日数は16日間あります。
日付 | 祝日 |
2018年1月01日(月) | 元日 |
2018年1月08日(月) | 成人の日 |
2018年2月11日(日) | 建国記念の日 |
2018年3月21日(水) | 春分の日 |
2018年4月29日(日) | 昭和の日 |
2018年5月03日(木) | 憲法記念日 |
2018年5月04日(金) | みどりの日 |
2018年5月05日(土) | こどもの日 |
2018年7月16日(月) | 海の日 | 2018年8月11日(土) | 山の日 | 2018年9月17日(月) | 敬老の日 | 2018年9月23日(日) | 秋分の日 | 2018年10月08日(月) | 体育の日 | 2018年11月03日(土) | 文化の日 | 2018年11月23日(金) | 勤労感謝の日 | 2018年12月23日(日) | 天皇誕生日 |
1年間は52週間なので、仮に一般的なサラリーマンと同じように毎週土日を休みにすると52週×2日=104日。
別途年か祝日が16日と考えると104日+16日=120日。
そうです。これだけで既に年間休日110日をオーバーしてしまうので、週休2日で祝日も満喫というのは年間休日110日では不可能ですし、ましてや年末年始や長期休暇などもないわけです。
仮に土日休みの週休2日制の会社の場合、祝日はほぼ出勤と考えた方がよいでしょう。
祝日は全く休めないけれどその分、年末年始4日、お盆休み2日程度の休みがあるようなイメージです。これだとなんだか結構きついイメージですよね。
労働者を搾取する「隔週週休2日制」
そこで登場するのが土日完全休みではなく、月1~2度ほど土日も出勤日を設ける「隔週週休2日制」のケースです。
仮に、月に2日間、土曜日を出勤日にすると土日の年間休日は80日になります。
祝日はカレンダーどおり完全休みにすると+16日で96日。残りの14日をお盆休み7日間、年末年始7日間休みにすることで長期休暇は割としっかりと休めるイメージの会社が出来上がりです。
月に2日土曜日出社があるのはちょっときついけど、祝日は完全に休みだし、お盆休み、年末年始はしっかり休めるからなんとなく休みが多いように錯覚してしまう、この「隔週週休2日制」を採用しているケースが年間休日110日の会社には多いです。
年間休日110日でも有給が10日以上あるからOKと言う考えは危険
年間休日110日、こう見るとたしかに会社側に緩やかに搾取されていることが見えてきますが、それでも有給が年間10日以上取得できるから年間休日110日でもいいよという考えは危険です。
前提として年間休日110日のなかに有給の日数は含まないのが一般的です。年間休日110日+有給10日だったら年間120日休める計算になります。
ところが、年間休日110日の会社では、根っこのところの本音が社員をなるべく安く雇おうとしているので、有給も他企業よりも自由に取れないケースも少なくありません。
本当は毎年しっかり有給を全て消化したくても、他の社員も半分くらいしか消化してないとなんとなく自分も同じくらいしか有給を使いづらいということもあるはずです。
社長自身は表向き有給はなるべく使ってくださいと社員にPRしていても現実には半分も消化できないのはなぜでしょうか?
それは社長と距離の近い部長が、社長に気に入られるために、より出世をしたいがために日々猛烈に働いて有給を消化しないことが原因の一つ。
こんな上司が一人でもいると自然とその上司の周りの部下も有給を消化しにくくなりますよね。
社長も本音では消化しにくい環境があることを理解していながらも、気が付かないふりをして表向きは社員に有給消化を促しているのです。
「有給消化させる前に、有給消化しやすい環境を作れよ!」
これが社員の本音ですが、年間休日110日の会社は有給があってもすべて消化しにくい暗黙の空気が必ず存在しますので、必ず100%消化できると考えない方がよいでしょう。気をつけて下さい。
結局のところ、あなたの我慢に掛かっている。そんな現実嫌じゃないですか?
給料は頑張れば今の会社で多少上がるかもしれませんが、年間休日は増えません。年間休日を増やしたいなら転職したほうが幸せです、確実に。
常に「よりストレスのない環境を探す」というのは、人間らしい生活を送る上で大切です。
仕事は自分に合う環境かどうかが全てですので、あまり無理することなく、充分な休みが取れる会社で働いた方が幸せですよと伝えたいです。
年間休日が少ない状態で働き続けてうつ病になったら人生が壊れます。
僕はうつ病になって休職期間中に始めた転職活動で幸運にもホワイト企業に転職が決まり、今では年間休日126日の会社で心穏やかに生活できています。
今の環境が辛いなら、僕が年間休日の多いホワイト企業への転職に成功したときの話を読んでみてください。
転職後わずか数ヶ月で退職して、元の会社に出戻りした不利な経歴があった僕ですら、この方法で転職が上手くいったので、あなただって上手くいくはずです。
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