キャリアアップの道しるべ～転職や仕事の考え方を紹介するブログ
私が過去に出戻り転職をして失敗した経験、その後再び転職して穏やかな日常を手に入れた経験を元に、失敗しない為の転職ノウハウ、ブラック企業からの脱出方法について私の考えを書いてます。
環境次第で人間は不幸にもなるし幸せにもなる。環境を選ぶことだけは放棄しないでください。
出戻り転職は多くの場合、出戻っても失敗します。私もそうでした。
せっかく出戻ってもまたすぐ退職を余儀なくされるケースは少なくありません。
出戻り転職を成功させるには何が必要か、何に注意すべきか。
これだけは最低限知っておきたいことをまとめました。
目次
出戻り転職成功の裏に隠された落とし穴。受け入れる社員はあなたを歓迎していない事実
通常の転職と出戻り転職の大きな違いは、受け入れる側の社員があなたを歓迎しているか否かです。
通常の転職は人手不足など何かしらの事情があって採用されているわけですから、入社したあなたを周りの社員は歓迎します。
しかし、出戻り転職の場合は「出戻ってきた」という事実をネガティブに捉える人は必ずいます。
どんな理由があろうとも出戻りなんて情けないことだ。そんなの甘えでしかない。
あなたの周りにもいませんか？正義感、責任感が強くて自分にも人にも厳しい人。
そういう人はどんな職場にもいますし、正義感が強い、責任感が強い人というのは仕事をさせたら最後までやり抜きますし、会社からも信頼されます。
言うなれば、会社にとって重要なキーパーソンのなかには必ず「出戻り転職なんて許せない」と思う人がいるのです。
辞める前の在職中は、正義感、責任感の強い社員とあなた自身が仲良く過ごしていたとしても、出戻ってきた瞬間あなたに対する扱いは大きく変化します。
味方になってくれると思った人が、実は一番自分の出戻りに反対していたということは意外とよくあることを知っておきましょう。
元の会社に出戻り転職を成功させるための5つの条件
ここでは、出来るだけあなたの出戻りに反対する人を出さずに、出戻り転職を成功させるための条件をまとめました。
私自身は、出戻りをして失敗してしまいました。
想像以上に反対派からの冷たい圧力に心が耐えられなくなり、情けないことにうつ病になり退職という結果です。
私の失敗経験を元に、出戻り転職を成功させるのに大切な条件を5つ整理しました。
出戻り転職をするまえに読んでいただき、少しでも自信が持てなければ出戻り以外の選択肢を探すことも大切です。
1.出戻り前に喧嘩して退職をしてない、円満退社していること
まず、以前その会社を辞めたときに円満退職をしていることが大切です。
出戻り転職はどれだけ気をつけてもあなたに批判的な目を向ける人が必ずいます。
以前辞めたときに会社や社内、上司などと喧嘩して辞めてしまったとしたら、どれだけあなたの能力が高くても過去に会社と揉めて辞めていった人という印象は拭えません。
喧嘩してやめた過去がある場合は、揉めていた当時のあなたを見て気苦労していた社員もいます。
辞めた当時に社内にごたごたが生じたりしたら、当時の記憶がよみがえってきてまた一緒に働くのなんて嫌だなと思う人がいるは自然なことです。
2.あなた自身が優秀で元の会社から出戻りの要請を受けて引き抜きの誘いがあること
出戻り転職には、会社側から要請されて再入社する場合と、自ら会社側にお願いして出戻りをする場合があります。
出戻り転職はかならず社内にあなたを毛嫌いする人がでてきます。
自分から辞めて出て行ったくせに、また自分から頭を下げて出戻ってきたとしたら周りの社員はあなたのことを「裏切り者の負け犬」にしか見ません。
自ら頭を下げて出戻りしても成功する可能性はほぼないのです。
会社側からあなたの能力を必要とし要請されて、いわゆる引き抜きのような形でのみ出戻り転職を検討する余地があります。
会社側から要請されて出戻りをする場合は、年収アップや希望するポジションや役職での復帰が可能であるケースが多く、復帰前積極的に会社と条件面での交渉をしてみるとよいでしょう。
3.出戻り先の会社が人手不足で即戦力を必要としていること
これは少しでも社内の敵を少なくするために必要な要素です。
何度もお伝えしているように、出戻り転職にはあなたが戻ってきたことに内心、腹を立てている人がいます。
あなたの出戻りに反対している人を少しでも味方につけるには、実際にあなたが復帰して社内で役に立つことが必要です。
あなたが戻ってきてくれて助かったと思ってもらうには、即戦力になる人材が不足している状況が欠かせません。
人が余っている組織内であなたが出戻ってきても、あなたが活躍する場が与えられない可能性もあります。
いくら経営陣があなたを引き抜いて出戻りを要請されてきたとしても、実際に現場で働く社員にとってもあなたが戻ってきてくれて助かるという状況にならなければ、あなたはただの「出戻ってきた裏切り者」という印象が拭えないままになるのです。
4.あなた自身が謙虚であること
どれだけあなたが優秀で、他企業で素晴らしい能力を身に付けて、出戻り転職をしてきたとしてもあなた自身に謙虚さが不足していたら村八分になってしまう可能性があります。
どんなに実力が高くても自信過剰だったり高圧的な性格だったりすると、周りの社員は内心イライラします。
あなたの実力が高い分、仕事ぶりでは何も文句は言われませんが、「出戻ってきたくせに偉そう」なんて思われてしまったら、周りの社員から協力してもらうことが出来ず、徐々に孤立してしまい、仕事のパフォーマンスも落ちてきます。
最初はあなたの実力だけで成果を上げられたとしても、組織で大きな結果を出すにはいかにして周りの社員に協力してもらえるかが鍵です。
周りの社員から協力してもらうためにも、どれだけ実力があろうと、「出戻らせて働かせてもらえるご縁に感謝する姿勢」を忘れずに謙虚に過ごすようにしましょう。
5.出戻りする元の会社が中小企業ではなく大企業であること
中小企業と大企業、出戻り転職が成功しやすいのは大企業のほうです。
大企業であればあるほど部署間の人事異動は頻繁に起こりますし、人数が多い分、出戻りしたあなたに対してそこまで激しいネガティブな感情を抱く人は少ないです。
万が一、復帰した部署であなたの出戻りを歓迎しない人がいたとしても、一生その人と働くわけではありません。部署異動があればさよならですから、あなた自身も少しの辛抱をすれば良いので気が楽ですよね。
ところが中小企業だと、そうはいきません。
数えるほどしか部署がない、オフィスもワンフロアで収まる程度の会社だと常にあなたの出戻りを反対している社員と顔を合わせて働かなくてはいけません。
出戻り転職の場合、出戻る側の気持ちとしてはもうこの会社でずっと働こうと思う人が多いはず。
そんななかあなたのことを邪魔に思っている社員が何人もいる環境で、その人達の視線を感じながら働きつづけるのは苦しいです。
最初は我慢できると思うかもしれませんが、出戻りしたあなたを許せないと思っている人はどれだけあなたが仕事で成果を出してもあなたへの感情は変わりません。
もうその人が自分のことを嫌いなのは仕方がないと諦めるしかないのですが、それでも毎日批判的な視線を浴びて過ごしていると徐々にあなたの精神が蝕まれることになります。
出戻り転職の成功を夢見る前に考えたいこと
このように、出戻り転職はかなり限られた条件のもとでしか成功しにくいです。
もしもいま、出戻り転職をしようかどうか迷っているなら、一度立ち止まって、なぜ出戻りをしたいのかを考えてみてください。
本当に出戻り転職をしなければ解決できない悩みなのか、本当に出戻り転職をしなければ手に入らないものがあるのか。
出戻り転職はコネクションさえあれば入社することは案外難しくありません。
出戻り転職が難しいのは入社後です。
入社後はほかの企業に転職するよりも圧倒的に成功のハードルが高くなります。
出戻り転職は最後の最後の選択肢です。どうしても他の企業から転職の内定がでない、今の会社にいるのも限界というときにだけ考えるべきで、積極的に自分から選ぶべきものではないと私は思っています。
今の職場が辛くて出戻りを考えているあなたに知って欲しいこと
転職したけれど前の職場の方が働きやすかった。こんなんじゃ元の会社に頭を下げて出戻ったほうがいいかもしれない・・・転職したばかりの頃は、多くの人がそう感じることがあります。
これまでと仕事の進め方も違うし、人間関係もゼロから作っていくので決して楽ではありません。
でも、だからといって出戻り転職という選択だけは取るべきではありません。いくら会社側が許しても現場で働く人達は出戻り社員のあなたを裏切り者にしか見てくれません。出戻りをすれば落ち着いて働けるという想像は幻想でしかありません。
出戻り転職は、転職市場でもマイナス評価でキャリアダウンにしかなりませんので、出戻りするくらいなら、今すぐ他の会社に転職を考えた方がキャリアにも傷が付きません。
結局のところ、あなたの我慢に掛かっている。そんな現実嫌じゃないですか？
常に「よりストレスのない環境を探す」というのは、人間らしい生活を送る上で大切です。
仕事は自分に合う環境かどうかが全てですので、あまり無理することなく、人並み以上の成果がでるところが自分の適正がある会社ですよと伝えたいです。
私は残念ながら出戻りをしてしまい、数年我慢して働き続けましたが、結局うつ病になってしまいました。
でも休職期間中に始めた転職活動で幸運にもホワイト企業に転職が決まり、今では心穏やかに生活できています。今の会社では気楽に働けているのに、社内でも評価されてこれが自分の適正に合う会社なんだなと感じてます。
今の環境が辛いなら、僕がホワイト企業への転職に成功したときの話を読んでみてください。
転職後わずか数ヶ月で退職して、元の会社に出戻りした不利な経歴があった僕ですら、この方法で転職が上手くいったので、あなただって上手くいくはずです。
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