出戻り転職したいけど、誰に最初に相談すればいいんだろう・・・
ただでさえ恥ずかしさと申し訳なさが入り混じる状態で、会社の関係者に出戻り転職の相談をするのはとても勇気がいります。
ここでは、出戻り転職の方法と具体的な連絡のやり方についてまとめました。
目次
出戻り転職をするには、まず誰に相談し打診をすべきか?出戻り転職3つのやり方
出戻り転職を実現させるためにはどのような方法があるか、ここでは具体的に3つの方法について解説していきます。
期待度0,1,2と数字が上がるにつれて出戻り転職実現の可能性があがりやすいと思ってください。
期待度0.元の会社が求人募集を出しているときに求職者として応募
まず、期待度0。限りなく出戻り転職実現の可能性が低いのがこの方法です。
通常の転職と同じように元の会社がたまたま求人募集を出しているのを発見して、それに応募するというやり方です。
出戻り転職は通常の転職とは違い、一度その会社を辞めている現実があります。
どれだけ志望動機に再入社への意気込みを書いたとしても、あなた以外にも多くの求職者がエントリーしている状態で、わざわざ一度辞めた人を喜んで採用する必要はないのです。
他の転職者と同じ土俵で戦おうとしている時点で既に出戻り転職は難しいと思いましょう。
出戻り転職というのは、見方を変えれば一度裏切って出て行った人材が戻ってくるということです。
何の戦略もなしに、書類を見ただけで裏切り者とまた一緒に働いてみたい思う人事などいないのです。
期待度1.元の会社の同僚や後輩に連絡して出戻り転職を相談
次に期待度1。ここからは少しずつ出戻り転職の可能性が出てきます。
出戻り転職で大切なのは、通常ルート以外で採用してもらうことです。
上でお話したように、通常のルートで他の求職者と横並びで先行してもらおうとしても、まず内定はでません。
過去のコネクションをいかに使えるかがとても大切です。
というのも、出戻り転職というのは、人によってはただの裏切り者にしか見てもらえません。
裏切り者というレッテルを覆すためには直接、元の会社の人と会ってあなたの状況を真摯に伝えること、どうして出戻りをしたいのかを伝えることが大切です。
まず社内の誰かに直接会って、出戻りが可能かどうかを打診するというのが出発点と思ってください。
そのうえで、直接連絡できるのが元同僚や後輩のみというケース。
元同僚とまずは直接会い、状況を伝えて上司にアポイントを取ってもらうような形になります。
この場合、どうしても伝言ゲームのような形で上司に伝えてもらうことになるのであなたの本意がどう上司に伝わっているかが分からないのが難点です。
可能性にかけてみるという点ではダメな手段ではありませんが極力おすすめしません。
期待度2.元の会社の上司に連絡して出戻り転職を相談
次に期待度2.ここからは可能性が出てきます。
出戻りの相談を事前にするなら、最低でも元上司と連絡をとって直接会うようにしたいです。
あなたと元上司の関係性がこじれていなければ、一度辞めたとはいえ、かつては可愛がった部下のために何か出来ることはないかと考えてくれる人は少なくないはず。もちろん、関係がこじれていれば論外ですが。
連絡をとれる上司が複数いる場合は、人事権、採用権を持った上司へ連絡するのが最も出戻りの実現性が高くなります。
次からは、人事権、採用権を持った上司へ相談、打診して根回しが重要性について詳しく解説します。
出戻り転職を実現するには人事権、採用権を持った上司への根回しが重要
「根回し」というとなんだか社内政治的なイメージで綺麗な印象を抱かないかもしれませんが、仕事を円滑に進める上でキーパーソンにあらかじめ大枠の方向性の共有と合意を取り付けておくことはどんな職種でも重要です。
こと、出戻り転職となれば、あなたがどんな理由で戻りたいのか、どんな状況に置かれているのか誰も知らないわけです。
あなたの現状を何も知らない状況でいきなり出戻りしたいですと会社にアプローチされても誰も味方になってくれません。
採用権限者をまず一人、あなたの味方につけられるかで勝負が決まる
そんななか、たった一人でも採用権限を持った人間があなたの事情を良く知り、あなたの出戻り転職を応援してくれていれば、出戻り転職実現まで、あなたの心強い代弁者になってくれるのです。
たった一人、採用権限を持った協力者がいるかどうかで出戻り転職の確率は格段にあがります。
協力者は採用権限者でなければ意味がない
なぜ、採用権限を持っている上司に直接連絡するのが有効かと言うと、無駄な伝言ゲームが起こらず、あなたの出戻りしたい気持ち、あなたが今おかれている状況が、ゆがめられることなく正しく伝わりやすいからです。
採用権限を持っていない、、同僚や先輩に最初にアクションしてもそこから採用権限をもった上司へ伝言されることになり、この伝言があなたの真意通りに伝えられるかはわからないのです。
辞めたあなたが出戻りしたいらしいという話を採用権限のある上司に伝えるのは、同僚であろうと先輩であろうと少なからず緊張するものです。
その話を伝えた瞬間、採用権限をもった上司の機嫌が悪くなりなぜか伝え役でしかない同僚や先輩が怒られたりしてとんだとばっちりなんてことも起こりえます。
本気で出戻り転職を実現させたいのならば、ここは外せません。
もしも採用権限者に直接連絡する手段やコネクションがないならば、出戻り転職の実現可能性はほぼないと認識した上で行動するかしないかを決めるべきです。
出戻り転職の相談をしたいときはどうやって連絡すべきか3つの連絡方法
ここからは具体的に元上司などへの連絡方法についてです。連絡方法はメール、電話、手紙の3つの手段がありますが、基本的にはメールで良いと思いますが、メール、電話、手紙それぞれのメリットと注意点をまとめておきます。
出戻り転職の相談のため、上司にメールで連絡を取るメリットと注意点
メールで連絡を取る場合、相手の時間を急に拘束しないので、最も相手に負担の掛からない方法で一番のおすすめです。
メールで連絡する際は、自分が出戻りをしたいと思っていること、今の職場で凄く悩んでいることを簡潔に伝えて一度直接会って相談させてもらえないかということを伝えます。
メールは相手の時間や行動を強制しないので、上司も時間があるときにじっくりメールを読んで返事が出来ますし現代のビジネスシーンにおいては最もポピュラーな連絡手段です。
ただし、常に多忙な上司だとメールを見落としたりするケースもよくあるので、メールで送る場合は出来る限り会社宛のメールアドレスと相手の携帯などの個人アドレスをccに入れて送るとよいでしょう。
メールで連絡を取る際の注意点としては、相手に負担が掛からない分、あなたのメールが上司にとってよほど面倒なものだったら返事すら来ない可能性があるということ。
メールを送ったけどずっと返事がなくて、連絡まちでもやもやそわそわしてしまう時期を過ごす可能性があるのは注意点ですが、メールを送って1週間以上連絡待ちして返事が来なければ、出戻り転職は縁がなかったと思ってきっぱり違う未来を模索していきましょう。
出戻り転職の相談のため、上司に電話で連絡を取るメリットと注意点
電話で連絡を取る場合、メリットとしては相手と双方向でコミュニケーションが出来るので意思疎通がしやすい面があげられます。
ただし、電話で連絡を取る場合も全てを電話越しで完結させるのではなく、あくまでも直接会ってまずは相談にのってもらう時間を作ってもらうことが目的です。
電話だと意思疎通が簡潔に出来てしまうので、下手をするとそのまま上司の方が「じゃあちょっと会社に確認してみるよ」なんていってそのままあなたの出戻り転職の可否を会社に相談してしまいます。
きちんと電話でじっくり話すことが出来るならそれでもよいのですが、どうしても電話だと細かいニュアンスが伝わりにくい面があるのでなるべく自分の真意、本意を伝えるためには直接会って相談するようにしましょう。
出戻り転職の相談のため、上司に手紙で連絡を取るメリットと注意点
手紙で連絡を取る場合、メリットとしては自筆の文字で書くことによって相手に真剣さや誠意が伝わりやすい面があげられます。
ただし、同時に受け取り手によっては手紙で送られてくると返事をしなければいけない、何かしら対応しなければいけないという気持ちになりちょっと重すぎる印象になることがあるのは注意が必要です。
現代においてビジネスの現場で自筆の手紙でやり取りする場面はほとんどありません。
そんななか、突然辞めた部下から自筆の手紙が会社宛に送られてきたらちょっとびっくりしてしまうはずです。
場合によっては周りの社員と恐々としながら空けてしまうことも考えられるので、プライバシーが確保される保証はありません。
手紙の代わりにメールを使うのが無難な選択だと思います。
今の職場が辛くて出戻りを考えているあなたに知って欲しいこと
転職したけれど前の職場の方が働きやすかった。こんなんじゃ元の会社に頭を下げて出戻ったほうがいいかもしれない・・・転職したばかりの頃は、多くの人がそう感じることがあります。
これまでと仕事の進め方も違うし、人間関係もゼロから作っていくので決して楽ではありません。
でも、だからといって出戻り転職という選択だけは取るべきではありません。いくら会社側が許しても現場で働く人達は出戻り社員のあなたを裏切り者にしか見てくれません。出戻りをすれば落ち着いて働けるという想像は幻想でしかありません。
出戻り転職は、転職市場でもマイナス評価でキャリアダウンにしかなりませんので、出戻りするくらいなら、今すぐ他の会社に転職を考えた方がキャリアにも傷が付きません。
結局のところ、あなたの我慢に掛かっている。そんな現実嫌じゃないですか?
常に「よりストレスのない環境を探す」というのは、人間らしい生活を送る上で大切です。
仕事は自分に合う環境かどうかが全てですので、あまり無理することなく、人並み以上の成果がでるところが自分の適正がある会社ですよと伝えたいです。
私は残念ながら出戻りをしてしまい、数年我慢して働き続けましたが、結局うつ病になってしまいました。
でも休職期間中に始めた転職活動で幸運にもホワイト企業に転職が決まり、今では心穏やかに生活できています。今の会社では気楽に働けているのに、社内でも評価されてこれが自分の適正に合う会社なんだなと感じてます。
今の環境が辛いなら、僕がホワイト企業への転職に成功したときの話を読んでみてください。
転職後わずか数ヶ月で退職して、元の会社に出戻りした不利な経歴があった僕ですら、この方法で転職が上手くいったので、あなただって上手くいくはずです。
7年務めていた会社を辞めたあと、職を転々とし、今の職場で4つめです。
人間関係が上手くいかず、甘えと分かりつつも好きな上司や先輩もいて、1番上手くいっていた職場に戻りたくて悩んでいます。
辞める前は、細かい雑用が多く嫌で辞めてしまいましたが、思えば給料面でも人間関係でも1番上手くいっていて、我慢が足りなかったとずっと後悔が消えませんでした。
今も先輩方とたまに連絡をとっており、戻ってくれば?と言う言葉も社交辞令だと思いつつもかけてもらい、とても嬉しくて悩んでいます。間違っているとは思いつつ、出戻りを捨てきれず前に進めない状態です。
上司へ相談とあり、もやもやもはれないので、正直に話して相談してみようかな思っています。