転職したけどあまりに環境が悪く、恥を忍んで元いた会社に出戻りしたい・・・
でもまだ前の会社を辞めて数ヶ月しか経ってないからさすがにありえないよなあ。
私も出戻りしたときは辞めて1年以内で出戻りしたことになりますが、ここでは出戻りするときの期間についてお話したいと思います。
目次
会社があなたの出戻り転職を容認する2つ理由
出戻り転職は出来る出来ないでいえば辞めてたた1ヶ月だろうと、辞めて10年ぶりだろうと関係ありません。
会社が出戻りを許してくれさえすれば実現するわけです。
会社が出戻りを容認するかしないかには、「あなたの能力が必要」「あなたへの情け、同情」のどちらかの理由があります。
あなたの能力が必要
これは辞める前のあなたの能力を評価している場合です。辞めたときはあなたは会社に対してなんらかの不満を抱えていたはずですが、会社としてはあなたの能力は必要と感じているわけです。
あなたが辞めたときの理由をしっかり会社側に伝えて、その理由が今回の再入社にあたって解消が出来そうであれば双方にとって前向きな出戻り転職が実現できるかもしれません。
給与面なのか、福利厚生面なのか、仕事の内容なのか、なにかしら再入社にあたり改善はしないと結局またあなたは辞めてしまうと考えられるので、会社側にとってもあなたにとってもどこの問題を解消すればお互い長く働き続けられるのかを調整することが大切です。
あなたへの情け、同情
あなたが転職先で上手く馴染めずくるんでいる様子を知り、同情心から出戻り転職を容認してくれるケースもあります。
これは以前の会社の上司や社長との関係性次第です。
上司や社長と喧嘩別れしたのであれば、同情心で出戻り再入社を容認されることはありません。
前の会社とほどほど良い関係を維持しながら辞めたのであればこのような理由で採用してくれる可能性はあります。
すぐに元の会社に出戻り転職出来る可能性はあるが、数ヶ月~1年以内の出戻りは危険
ただし、いくら会社側とあなたが双方同意したとしても辞めて1年以内の出戻りは絶対に辞めた方がいいです。
出戻り転職は再入社することよりも、再入社した後のほうが大変なんです。
出戻り転職の最大の難所は、受け入れる側の社員が反対していること。
どんなに以前一緒に働いていたときには仲良くしていたとしても、一度辞めてしまえばあなたは裏切り者なのです。
会社側は純粋にあなたの能力だけをみて採用してくれたとしても、周りの社員は感情で動きます。
辞めて迷惑かけた人間がまた戻ってくるなんて許せるわけがありません。
タダでさえ、あなたがやめた後に欠員が出た状態で仕事をこなすのが大変だったのに、やっとあなたがいない状態に慣れてきたと思ったのに、こちら側の苦労なんて知りもしないあなたが出戻ってきてまた一緒に働きましょうなんて虫が良すぎると思われるのは当然なのです。
出戻り転職するなら最低でも3年後
出戻り転職を考えるときは、最低でも3年後からにするべきです。
3年もすれば元いた会社も仕事内容や社内環境が変わっています。当時あなたが辞めたときに感じたストレスも周りの社員も少しは薄れています。
あなたが別の会社で得た経験やスキルが出戻りしたい元の会社に貢献できる見込みがあるのなら、あなたは「能力」で周りの社員の信頼を構築することができるはず。
逆に言えば3年も経たずに元いた会社に戻ったところで、あなたの能力が各段に変化することはありませんので、元の会社に出戻ったところで真新しい能力のないあなたにはなんの驚きもないわけです。そんな状態で新たに信頼を得ることは不可能だと思った方がよいでしょう。
残念ながら出戻り転職というのは周りの社員から日々冷たい視線を浴びながら、-100点の評価からのスタートです。普通の転職よりも格段に厳しい現実が待っています。
その-100点からプラスの評価に覆すためにはあなたに圧倒的な能力があって初めて成り立つのです。
あなたが外部から新しい知識、経験を持って出戻ってきたならば、冷たい視線を吹き飛ばして社内に居場所を見つけることが出来ますが、そうでない場合は、あなたがどんなに頑張っても「邪魔者の負け犬」という評価を覆すことは困難です。
やめてすぐ、半年とか1年以内に出戻り転職することだけは絶対に辞めるべきなのです。
なぜ転職後2,3ヶ月~半年以内のすぐに出戻りしたいと思う人が多いのか?
半年とか1年以内に出戻り転職をしたい人のほとんどが、転職したいまの会社が自分に合わず苦しんでいることが多いです。
特に、転職後2,3ヶ月~半年以内に出戻りしたいと考えてしますのが、多くの人が通る道です。
どうしても以前の職場と、働く人の雰囲気や仕事への取り組み方、社内文化に至るまであらゆることが違うため精神が疲弊してくるのです。
これは中小企業から大企業に転職した場合や、異業種転職した場合に良く起こる現象で、企業規模や事業が異なれば仕事の取り組み方が全く違うのでいくら前職でキャリアを磨いてきた人でもあまりの違いに体が付いてこないケースもあるわけです。
そうするとこれならまだ以前の職場で働いていた方がましだった・・・という感情が芽生えてきて出戻り転職をしようかどうかと考え出してしまうのです。
出戻りという選択肢は最後の手段でしかない。まずは他の道を探すべき
このような形で出戻り転職をしたい人の場合、本当に出戻り転職をしたいわけではなく、今の環境が合わずに苦しいだけなのです。
頑張って転職してきたのにまったく馴染めず、辛い。こんな状況ならまた違う会社に転職しても同じことになるんじゃないかと恐怖心が芽生えてしまい、新しい転職先を探すことよりも出戻り転職を選択肢に浮かべてしまうのです。
私の場合も同じような状況で出戻り転職をしてしまったわけですが、はっきりいって後悔しています。
出戻り転職の難しさ辛さを全くイメージせずに出戻ってしまったので、想像を絶する社内での冷遇に心を痛めることになりました。
出戻り転職の場合は出戻って失敗したと思ったときに、フットワーク軽くやっぱり辞めて他の会社に転職しよう!となりにくいのが危険なところ。
どれだけ社内で冷遇されようと出戻り転職を許可してくれた会社への恩義から、もう二度と転職は出来ない、この会社で一生働くんだという思いが自分の人生を邪魔します。
感情的に気軽に転職できないから、どんなに出戻った会社で辛い目に合っても辞めることすらできず、精神を病みうつ病で働けなくなってはじめて退職するという選択肢が出てくるのです。私の場合はそうでした。
真面目な人ほど、出戻り転職は危険です。
会社や周りの社員に申し分けないと思いながら、同時に出戻らせてもらったことに感謝もしている。
そんな感情で働いていたら辞めることなんて出来なくなりますよね。
自分で自分を無意識に縛り付けてしまう出戻り転職は最後の最後の手段としてだけ、考えるべきで積極的に選択すべきものではありません。
すぐに転職は必ずしも不利じゃない!今の会社が合わないなら別の会社に転職も視野に
転職が当たり前になってきた昨今では、入社してすぐに転職する人も珍しくありません。
転職者にとってはすぐ辞めたら採用されにくいんじゃないかと不安になりますが、採用側の視点で考えることも重要です。
採用側にとっては自社に必要な人材が欲しいから中途採用の募集を出しています。
まずあなたのこれまでのキャリアを見てあなたが必要かどうかを判断します。採用側にとって必要な人材と判断してもらえれば前職の在籍期間が短いのは必ずしも不利にはならないのです。
あなたと全く同じキャリアの人が同時に選考中だとして、キャリア以外に人柄や自社の社風に合う合わないなどトータルで判断し、どちらが必要かを採用側は決定します。
それでも優劣がつけにくい場合は最後の最後で在籍期間などをみることもありますが、これも面接で前職のどんな部分が自分とマッチしなかったから、自分がやりたい仕事と実際は大きくずれていたなどを冷静に分析して伝えられれば採用側も納得することが出来ます。
つまりすぐに辞めて転職活動が上手くいかない人というのは、そもそものキャリアが採用側に魅力的なものではないだけであって、在籍期間はただの言い訳に過ぎないのです。
仮に出戻り転職をして、失敗したと思ってもずるずる我慢し続けてたいしたキャリアも積めず数年間働いてしまうと、それこそなんのスキルも身につかずその先の将来も尻すぼみになってしまいます。
出戻り転職をするくらいなら、他の会社を転職の視野に入れるべきだと私は思っています。
今の職場が辛くて出戻りを考えているあなたに知って欲しいこと
転職したけれど前の職場の方が働きやすかった。こんなんじゃ元の会社に頭を下げて出戻ったほうがいいかもしれない・・・転職したばかりの頃は、多くの人がそう感じることがあります。
これまでと仕事の進め方も違うし、人間関係もゼロから作っていくので決して楽ではありません。
でも、だからといって出戻り転職という選択だけは取るべきではありません。いくら会社側が許しても現場で働く人達は出戻り社員のあなたを裏切り者にしか見てくれません。出戻りをすれば落ち着いて働けるという想像は幻想でしかありません。
出戻り転職は、転職市場でもマイナス評価でキャリアダウンにしかなりませんので、出戻りするくらいなら、今すぐ他の会社に転職を考えた方がキャリアにも傷が付きません。
結局のところ、あなたの我慢に掛かっている。そんな現実嫌じゃないですか?
常に「よりストレスのない環境を探す」というのは、人間らしい生活を送る上で大切です。
仕事は自分に合う環境かどうかが全てですので、あまり無理することなく、人並み以上の成果がでるところが自分の適正がある会社ですよと伝えたいです。
私は残念ながら出戻りをしてしまい、数年我慢して働き続けましたが、結局うつ病になってしまいました。
でも休職期間中に始めた転職活動で幸運にもホワイト企業に転職が決まり、今では心穏やかに生活できています。今の会社では気楽に働けているのに、社内でも評価されてこれが自分の適正に合う会社なんだなと感じてます。
今の環境が辛いなら、僕がホワイト企業への転職に成功したときの話を読んでみてください。
転職後わずか数ヶ月で退職して、元の会社に出戻りした不利な経歴があった僕ですら、この方法で転職が上手くいったので、あなただって上手くいくはずです。
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