出戻り転職の厳しい実情を知っていますか?
出戻り転職は甘くありません。運よく再入社できたとしてもあなたの処遇は厳しいものになります。
年収が下がるのは当たり前。正社員で採用されないのは当たり前。将来の出世できないのも当たり前。
藁にもすがる思いで出戻ってしまったが最後、あなたのキャリアはズタボロになる危険性があります。
出戻り転職をしてしまう前に、現実を知った上で様々な選択肢を持つようにすべきなのです。
目次
出戻り社員の扱いは厳しい!待遇や条件面が悪くなる覚悟が必要
出戻り転職は出戻ってからのほうが大変です。
周りの社員から冷たくされるのだけでなく、雇用条件でも不利な待遇を強いられることがあります。
出戻り転職者は待遇面でも社内で最も冷遇されやすくなるので、もし本当に出戻り転職をする場合は相当な覚悟が必要になります。
ここでは元も重要な「給料面」と「正社員、非正社員の雇用面」についてくわしくお話します。
1.出戻り転職した社員は、給料ダウンで年収が下がるのは避けられない
出戻り転職の場合、給料や年収が以前の在籍時よりもダウンしての採用になることは珍しくありません。
勤続年数に応じて年収があがっていく企業の場合は、出戻り転職時はまた1年目としてカウントされます。
また、以前の在籍時と同じポストで再雇用されるとは限らないので役職手当などが付いていた場合はそれもなくなってしまいます。
会社側からのオファーで出戻り転職するなら、以前よりも好条件の年収になりますが、自らお願いして出戻り転職をしてきた人は給料やその他の待遇面の条件が悪化することは覚悟が必要です。
私の場合も、以前の勤務時よりもかなり条件が悪い形を余儀なくされましたが、出戻り転職させてもらった手前、例え年収が大幅に下がっても何もいえないので、我慢するしかありませんでした。
2.出戻り転職者は、正社員雇用ではなく契約社員や業務委託契約になることも
再入社してすぐは正社員扱いとして雇用されたけれど、会社側も他の社員からの反対の声が想像以上だったりした場合、入社後に雇用形態を契約社員や業務委託契約扱いに条件を下げられることもあります。
出戻り転職の場合、会社側もイレギュラーな形での採用になるため、採用した後に出戻り転職者を受け入れる弊害に気が付いてしまうケースがあります。
労働組合などがある大企業でしたら、急な雇用体系の変更は阻止できますが、中小企業の場合は社長の一声であなたの雇用条件はいくらでも変えられてしまうのが現実です。
出戻りさせてもらったという後ろめたさがあるので、雇用条件の変更に抗議できずただ受け入れるしかないという状況に追い込まれやすいのも出戻り転職の危険なところです。
出戻り転職の場合は、こうした不意の雇用条件の悪化の可能性があるということは知っておきましょう。
出戻り転職は出世やキャリアアップを期待出来ない!再び正社員に昇格するのも困難
例えば契約社員は3年以上の勤務で正社員になれるなど、会社によっては明確な社内規約があることもあります。
そうした場合は、社内規約に従って社員の処遇が決まるので将来的に正社員に昇格できる可能性はあります。
しかし、社内規約というのは解釈の仕方次第でいかようにもなることも忘れてはいけません。
例え契約社員は3年後に正社員採用になるという記載があっても、出戻り転職をしてきたあなたにそれが適用されるかはわからないのです。
ましては社内規約が整っていない中小企業の場合やそもそも正社員登用についての規約が書かれていない場合は、これから頑張ったところで正社員に昇格できる保証は何もありません。
淡い希望を抱くと数年頑張っても待遇が改善されなかったときに、一気に心が折れて立ち直れなくなってしまう危険性があります。
もしも出戻り転職で契約社員や業務委託契約としての雇用となった場合は、更にその条件から下がることはあれど上がることはないと思っていた方がよいでしょう。
契約社員や業務委託契約としての雇用なら、正社員採用に比べると会社側もあなたをクビにしやすいことも忘れないで下さい。
出戻ったほうが安心して働けるなんて幻です。
いっときの不安を解消するために、安易に正社員以外の出戻り転職はしないようにしてください。
他の会社を見つけて正社員採用された方が、よっぽど安心して働くことが出来ますから。
出戻り転職には他にも様々なリスクがあることを知るべき
これまででも、充分に出戻り転職の条件の厳しさは理解できると思いますが、まだまだそれだけではありません。
出戻り転職の最も辛いところは、「裏切り者」というレッテルを貼られ常に社内で白い目で見られ、居場所がない状態で働き続けなければいけないことです。
どれだけ心機一転、会社に貢献しようと思っても、周りの社員はあなたが出戻ってきたことに反対している人もいます。
周りの協力を得にくい環境のなかで本来のあなたの実力を発揮することなんて出来ないのです。
常に周りの冷たい視線が気になって、なんとか前向きに頑張ろうと思っても半年、1年経っても状況が変わらなければ、人は徐々に明るい未来を描けなくなります。
せめて周りの社員が好意的に接してくれれば、正社員じゃなくても、年収が下がっても我慢できるかもしれません。
こんなことなら、出戻りなんてするんじゃなかったと後悔しても、出戻りしてきた人は、また辞めるなんてことになったら会社に迷惑を掛けると思い込んでしまい、つらいのに苦しいのに我慢し続けてしまいます。
雇用条件も満足なものでないなかで、社内で総スカンな日々を過ごしているといつの日か、突然心が折れてしまい、精神を病んでしまうことになるのです。
そういうダークな未来が待ち受けていることも知らずに過去の私は、出戻りしてしまったわけです。
今思えば、出戻りなんてしなくても他にもっと働きやすい会社なんていくらでもあったんだなと思いますし、たまたま転職した会社が自分に合わなかっただけで、転職に後ろ向きになって元の会社に出戻りしてしまった過去の私を後悔しています。
転職はもっと大胆に動くべき。出戻りはもっと慎重にうごくべき。私はそう思います。
今の職場が辛くて出戻りを考えているあなたに知って欲しいこと
転職したけれど前の職場の方が働きやすかった。こんなんじゃ元の会社に頭を下げて出戻ったほうがいいかもしれない・・・転職したばかりの頃は、多くの人がそう感じることがあります。
これまでと仕事の進め方も違うし、人間関係もゼロから作っていくので決して楽ではありません。
でも、だからといって出戻り転職という選択だけは取るべきではありません。いくら会社側が許しても現場で働く人達は出戻り社員のあなたを裏切り者にしか見てくれません。出戻りをすれば落ち着いて働けるという想像は幻想でしかありません。
出戻り転職は、転職市場でもマイナス評価でキャリアダウンにしかなりませんので、出戻りするくらいなら、今すぐ他の会社に転職を考えた方がキャリアにも傷が付きません。
結局のところ、あなたの我慢に掛かっている。そんな現実嫌じゃないですか?
常に「よりストレスのない環境を探す」というのは、人間らしい生活を送る上で大切です。
仕事は自分に合う環境かどうかが全てですので、あまり無理することなく、人並み以上の成果がでるところが自分の適正がある会社ですよと伝えたいです。
私は残念ながら出戻りをしてしまい、数年我慢して働き続けましたが、結局うつ病になってしまいました。
でも休職期間中に始めた転職活動で幸運にもホワイト企業に転職が決まり、今では心穏やかに生活できています。今の会社では気楽に働けているのに、社内でも評価されてこれが自分の適正に合う会社なんだなと感じてます。
今の環境が辛いなら、僕がホワイト企業への転職に成功したときの話を読んでみてください。
転職後わずか数ヶ月で退職して、元の会社に出戻りした不利な経歴があった僕ですら、この方法で転職が上手くいったので、あなただって上手くいくはずです。
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