キャリアアップの道しるべ～転職や仕事の考え方を紹介するブログ
私が過去に出戻り転職をして失敗した経験、その後再び転職して穏やかな日常を手に入れた経験を元に、失敗しない為の転職ノウハウ、ブラック企業からの脱出方法について私の考えを書いてます。
環境次第で人間は不幸にもなるし幸せにもなる。環境を選ぶことだけは放棄しないでください。
30代、40代になって昔いた会社に出戻りしたいと悩んでいる人がたまにいますが、出戻り転職は年齢を重ねるほど危険な選択肢になります。
ここでは、30歳以降、40歳以降の出戻り転職がなぜ危険かを実際に出戻り転職をしたけれど失敗してうつ病になり退職を余儀なくされた私の視点からお話したいと思います。
目次
出戻り転職が成功しやすいのは20代。なぜ30代40代は失敗しやすいのか
出戻り転職は意味合いとしてはネガティブな印象になります。
辞めて転職していった会社で活躍していれば基本的には前の会社に戻るという選択肢はありえません。
出戻りしてきたというのは、失敗したから出戻ってきたのが大半ですので、年齢を重ねれば重ねるほど周りの目は失敗に不寛容になります。
失敗して出戻ってきた場合、若ければ若いほど若気の至りで寛容的にみてもらえるので、30代40代よりも20代のほうが出戻ったあと元の職場に馴染みやすいです。
30代40代と年を取れば取るほど、周りの社員は接し方に困り、あなたより年齢の若い社員なんかは話しかけるのも難しくなります。
同年代や上司の中には出戻りに反対する人が必ずいるので、結果的にあなたは孤立してしまいやすくなり、なんとか出戻り出来たとしても村八分のような空気に耐えられなくなり、長く働くことが困難になります。
また、30代40代になるとある程度の仕事のキャリアも積んできて自然と自分の中にプライドも芽生えてきます。
これまでのキャリアが自分の自信となっている場合は、出戻り転職は22歳の新入社員よりも立場が下だという覚悟をもてないはず。
頭では新入社員よりも下の立場なんだと理解できても、実際に22歳の新入社員にバカにされても笑っていられるかといえば、なかなか難しいですよね。
出戻り転職では持つべきプライドと捨てるべきプライドがあるのですが、このバランス感覚を持てるかどうかが30代40代になると現実、厳しいことが多いのです。
出戻り転職のリミットは30歳
これらの理由を読んでいただくと想像できるように、出戻り転職のリミットはせいぜい30歳までです。
30代になると会社のなかでは中堅のポジション、IT関連の中小企業だと社員も若い人が多いので場合によっては30代で役員クラスというのも珍しくありません。
そんななか30代で出戻り転職をしてきたあなたにはこの先、どんなキャリアが残されているでしょうか？
出戻り転職はゼロからのスタートではありません。周りの社員からの信頼は－100まで落ちています。
その状態で、まずはゼロまでは回復しようと努力して数年の月日が掛かっている間にあなたのキャリアの賞味期限が終わってしまう可能性もあるのです。
30代は今後の人生、今後のキャリアを構築する最も重要な時期。
その重要な時期に出戻り転職という不利なステージに自ら足を踏み入れることはとても危険なことだと思います。
40歳以降、40代の出戻り転職は地獄！40代でも出戻り転職が成功する数少ない条件
30代でも出戻り転職はハードルが高いものです。ましてや40代になってから昔の会社に出戻りするというのは地獄を見る可能性が相当高くなります。
例外的に40代でも出戻り転職に成功する可能性があるのは、以下の3つの条件に全て当てはまっている場合のみです。
1.実力、実績を請われてお願いされて戻る場合
まず40代での出戻り転職で最も大切なのが実績です。
出戻りするまでにどんな会社でどんなキャリアを築いてきたか、そのキャリアが出戻ってきたらどう相乗効果を発揮して会社の収益に結びついていくか。これが明確に示せなければ出戻り転職に役立つ実力とはいえません。
40代での出戻り転職の場合は、通常の転職よりもハードルが高く、よっぽどあなたのこれまでのキャリアが、出戻った会社に新しい利益を生み出すものでなければ必要とされないのです。
その上で、あなたから出戻りを希望したのではなく、あくまで会社側から積極的にオファーを受けたときのみ、成功の可能性があります。
あなたの実力がどれだけ高くても、あなたから出戻りたいといって戻る場合はまず成功しないと思ってください。
次に説明する反対派の声は、自ら出戻ってきた人間には特に厳しくなるからです。
2.社内には出戻り反対派が多数いることを覚悟できるか
通常の転職ですと、あなたのキャリアが新しい会社の収益に結びついていくことがイメージできれば社内の誰しもあなたを歓迎します。
40代だろうと新しい会社にとって必要な人材は大切に扱われます。
ところが出戻り転職の場合は違います。
どれだけあなたのキャリアが素晴らしくても、「出戻り＝裏切り者」というレッテルを貼ってあなた敵視する人達がいるのです。
明らかにあなたに嫌悪感を抱いている人と一緒に働かなくてはいけないのは、想像以上にしんどいものです。
3.万が一、出戻り転職して馴染めなかった場合、再転職できる自信があるか
40代の転職だともう無駄な遠回りはできなくなります。
万が一出戻って失敗したときに20代30代のように新しい転職先がすぐに見つかる保証はありません。
40代転職はこれまでのあなたのキャリア次第です。あなたの実力が特定の分野でプロフェッショナルと呼ばれるレベルまで積み上げられていれば、その分野での転職は可能です。
もしも自分のキャリアにあまり自信がない場合は、出戻り転職に失敗したと思っても逃げ場がなくなります。
いつでも再転職できる自信があるならば、出戻り転職も選択肢に入れていいと思いますが、そうでなければ出戻り転職は辞めた方がいいでしょう。
出戻り転職をするときに過去の勤続年数はプラスに働くのか
出戻り転職において、過去の勤続年数なんて全く関係ないです。
マイナスに働くことはあれど、プラスになることはありません。
大切なのはあなたの実力のみです。
30代40代の出戻り転職で最低限必要なのが「実力」です。
これまで別の会社で築いてきた能力が本当に元の会社に戻ることで相乗効果を発揮して売上に貢献できるか、それが出来ないのであれば30代40代の出戻り転職なんて、捨て犬を保護してくれるボランティア精神溢れる会社だけです。
いくら今の会社で上手くいかなくて悩んでいるとしても、30代40代で捨て犬扱いされる人生を自らチョイスしてはいけません。
30代40代で出戻り転職するくらいなら、まだまだあなたに合う会社を探す努力をすることのほうが先です。
会社なんて世の中に星の数ほど存在するんですから、これまでのたかだが数社の社会人経験で世の中の会社を知ったつもりになってはいけません。
どうしようもない会社もたくさん存在するのは事実ですが、社員に働きやすい環境を提供している会社もたくさんあります。
大企業、有名企業というくくりだけで転職活動をしようとしたら、本当にあなたにあう会社は見つかりにくいかもしれません。
むしろ、有名ではないけど社会的価値のあるビジネスを展開している会社。自社の利益だけしか見るのではなく、社会に役立つビジネス、社員が幸せに働き続けられる環境を追求している隠れた中小企業は結構存在します。
今の職場が辛くて出戻りを考えているあなたに知って欲しいこと
転職したけれど前の職場の方が働きやすかった。こんなんじゃ元の会社に頭を下げて出戻ったほうがいいかもしれない・・・転職したばかりの頃は、多くの人がそう感じることがあります。
これまでと仕事の進め方も違うし、人間関係もゼロから作っていくので決して楽ではありません。
でも、だからといって出戻り転職という選択だけは取るべきではありません。いくら会社側が許しても現場で働く人達は出戻り社員のあなたを裏切り者にしか見てくれません。出戻りをすれば落ち着いて働けるという想像は幻想でしかありません。
出戻り転職は、転職市場でもマイナス評価でキャリアダウンにしかなりませんので、出戻りするくらいなら、今すぐ他の会社に転職を考えた方がキャリアにも傷が付きません。
結局のところ、あなたの我慢に掛かっている。そんな現実嫌じゃないですか？
常に「よりストレスのない環境を探す」というのは、人間らしい生活を送る上で大切です。
仕事は自分に合う環境かどうかが全てですので、あまり無理することなく、人並み以上の成果がでるところが自分の適正がある会社ですよと伝えたいです。
私は残念ながら出戻りをしてしまい、数年我慢して働き続けましたが、結局うつ病になってしまいました。
でも休職期間中に始めた転職活動で幸運にもホワイト企業に転職が決まり、今では心穏やかに生活できています。今の会社では気楽に働けているのに、社内でも評価されてこれが自分の適正に合う会社なんだなと感じてます。
今の環境が辛いなら、僕がホワイト企業への転職に成功したときの話を読んでみてください。
転職後わずか数ヶ月で退職して、元の会社に出戻りした不利な経歴があった僕ですら、この方法で転職が上手くいったので、あなただって上手くいくはずです。
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