不退転のつもりで覚悟を決めて出戻り転職したけれど、想像以上に社内の目が厳しい・・・
話し相手もろくにいない。気が休まるのが一人で昼ごはんを食べているときだけ。
最初は一人で昼食もなんだか寂しかったけど、むしろ今は誰からも冷たい視線を浴びずに済むから一人昼ごはんが唯一の救いの時間。
そんな状態になってしまう出戻り転職者は多いですよね・・・私もでした。
もう既にうっすら分かっているけど、出戻り転職、失敗したかも・・・と思ったとき、これからどう動くべきかについてです。
目次
なぜ元の会社への出戻り転職はうまくいかないのか?難しい理由
傷口に塩を塗るわけではありませんが、出戻り転職ってはっきり言ってうまくいきません。成功する人なんて極わずかです。
例えば新卒採用にせよ、中途採用にせよ、採用された人間を最初から社内の誰かが毛嫌いしているなんてことはありません。
皆、入社してくれたことに喜びを持ってくれていたり、即戦力として期待してくれているので最初は社内全員が歓迎してある程度は、馴染みやすい環境が用意されています。
もちろんその環境が自分に合う合わないはあるので、会社で働くのを楽しめる人と楽しめない人に分かれていくのは仕方がないことだと思います。
ところが、出戻り転職は違います。出戻り転職では、最初からあなたの事を毛嫌いしている人が必ず社内に存在しているのです。
出戻り転職に批判的な感情を持つ人は必ずどの会社でもいて、出戻りOKという制度を設けている会社でさえも、現場で働く社員のなかには「出戻りなんて裏切りもの」という考えも持っている人はいるんです。
日本の企業は終身雇用を前提としている文化がまだ根強く残っています。
一生働く会社なんだから一緒に働く社員とも楽しくやりたいし場合によっては仲間以上の絆、家族に近い感情が生まれる事だってあります。
ところが、そういう仲間意識が強い人、言い換えれば愛社精神が強い人ほど、人が辞めていくことにショックを受けますし、ましてや出戻ってくる人間のことを何のわだかまりもなく笑顔で迎えることが難しくなります。
「出戻りなんて裏切りもの」。そう感じてしまうんです。
愛社精神がある人は仕事の責任感も強い傾向がありますので、社内で重要なポストについていることも多いです。
そういう人に毛嫌いされてしまうと、いくら以前働いていて仕事のやり方を熟知しているとはいえ、社内に居場所を作るのがとても難しくなります。
話しかけても目を見て話してくれない。他の人との会話よりも声のトーンが明らかに低い。
こんな人達に囲まれて仕事するのは、いくらあなたが出戻りしたという落ち度があるにしても耐え続けるのは困難です。
この辺の記事でも少し私の考えをまとめていますので、よろしければ読んでみてください。
他の企業に転職するよりも、元の会社へ出戻りした方がすぐに慣れて活躍出きると思ったはず
私の場合、転職した先の会社で職場環境や文化の違いに戸惑い、馴染むことが難しく悩んでいました。
このままこの転職先でずっと続けるべきか辞めて違う会社を探すべきか考えてみましたが、辞めて違う会社を探してもまた、同じように変な会社に入ってしまうんじゃないかという不安に負けてしまい、「むしろ前の会社に頭を下げて出戻って働いた方が幸せなんじゃないか」という選択肢が浮かんできて、その道を進んでしまったわけです。
当然、出戻りに反対する人達は最初のうちは出戻ったところで辛い日々だろうと覚悟はしていましたが、それでも一度は慣れ親しんだ会社なんだから、また時間をかければ活躍できる日が来ると信じていました。
まあ、これが間違いだったわけですよね。
一部の人達からはごみ扱いを受けるのが出戻り転職の現実です。
辞めて迷惑かけたのにぬけぬけと戻ってきた負け犬に働きやすい環境などあるわけがなかったのです。
会社としては再び私を採用して雇用してくれているわけで、ルール上は何も問題ないのですが、一緒に働く社員達はそうではないのです。
「辞めていった人間の顔なんてもう二度と見たくもないのに、なんで一緒に働かなくちゃいけないんだ。」
そこまでひどい口調ではないものの、平たく言えばそんな感情をもっている人もちらほら。
中には以前と同様優しく接してくれる社員もいたのですが、日々接する社員のうち数人でもそんな強い感情を持って私に拒否反応を持っている環境で働くのって想像以上に精神が堪えます。
あなたも遠からず近からずそんな状況ではないでしょうか?
もしそうだったら私のようにうつ病になってしまうことだけは全力で阻止して下さい。
出戻り社員の最悪の結果は、我慢し続けてうつ病になり働けなくなること
私が出戻り転職をしてみて感じたのは、出戻り転職は心を病みやすい。
昔は同じ会社で楽しく働いていた時期もあったのに、紆余曲折を経て出戻りという形で再び働き出したものの、以前のようには周りは自分に接してくれないし、無視されることも少なくない。
別に優しくしてくれなんて思わないし、出戻りだから風当たりが強くなるのはしょうがないと思っている。
この結果を招いた原因は間違いなく自分にある。だからこそもう一度この職場で歯を食いしばって少しでも周りの社員に認めてもらえるように頑張っていこう。でも、正直思った以上に周りが冷たく心が折れそうだ・・・多くの出戻り社員はそう考えるはずです。
こんなこと考えながら毎日働いていたら健康に生きられるわけないですよね。
今はまだ頑張っていられるかもしれませんが、ある日ぽきっと行きますから本当に気をつけてください。
私は出戻り転職したけどうつ病になってリタイアしてしまったわけですが、出戻り転職に待ち受けている最悪の結果はうつ病だと思います。
うつ病になってしまったら転職先を探すのはとても大変になります。
心が折れてから探すのではなく、出戻り転職をしたけど先行きが暗いな、やっぱりここには明るい未来が待っていないかもしれないと思ったら転職活動をひっそりと始めてみるべきです。
このまま今いる会社に骨をうずめる決心か付いているなら止めません。
でも出戻り転職をしたのだってあなた自身やあなたの家族が幸せになるためだったはずです。
それが叶わないのならば違う道を探すのは当たり前の選択です。
万が一、うつ病になったら内定率もおちますからね。体が動くうちに行動を始めるのがすごく大切だと私は思います。
出戻り社員が出戻り転職に失敗したかどうかの判断基準は6ヶ月
出戻り転職が成功するか失敗するかは最初の6ヶ月で全てが決まります。
6ヶ月ってちょっと早いんじゃない?って思うかもしれませんが、出戻り転職は受け入れる側の社員も最初はあなたにどんな感情で、どんな態度で接していくべきか悩んでいます。
この周りの社員も戸惑っている時期に、あなた自身が新入社員よりも後輩だという気持ちを持って-100から新たに信頼を築いていこうと努力できていたら6ヶ月の間にあなたへの小さなプラスの評価が積み重なり徐々にあなたに対する風当たりは変わっているはず。
あなたへの接し方に周りの社員が戸惑っている時期に評価を覆せなかったとしたら、周りの社員も無意識にあなたへの対応は現状の冷たいままでいつのが日常になり、何の悪意もなくあなたの事を気にもしなくなります。
そうなってしまったらもはやあなたがどんなに頑張っても環境は変わりません。
だからまだあなたが出戻り転職をして6ヶ月未満だったら、全力で働きやすい環境を手に入れるための努力を頑張ってみてください。まだ間に合うかもしれません。
しかし、
- 6ヶ月以上経過したが未だに居心地が悪い
- 6ヶ月以上経過したが未だに冷たくされる
- 6ヶ月以上経過したが未だにまともな仕事が回ってこない
こんな状態になっていたらもう諦めることが大切です。
あなたは出戻り転職に失敗したと認めてしまい、新しい環境を探すことを始めるべきときなのです。
出戻りしたけれど失敗したと悩んでいるあなたへ
出戻りしたけれど、想像以上に周りから冷遇されて心身ともに疲弊してしまった・・・これから先、この環境で頑張っても周りが自分のことを許してくれる日は来るのだろうか?
残念ながらそんな日は、僕にはやってきませんでした。
出戻りして周りから冷ややかな視線を浴び続ける先に待っているのは、うつ病だけです。
僕の場合は、うつ病になって始めて出戻った会社をやめる決心がつきましたが、やはりうつ病になってからの転職は、多少ハードルが高くなってしまいます。
出戻りしたけれど失敗したと感じているならば、元気なうちに新しい職場を探し始めるようにして下さい。
どれだけあなたが仕事を頑張っても、現場で働く人達は出戻り社員のあなたを裏切り者にしか見てくれません。頑張っていればいつかまた認めてもらえるという考えは幻想でしかありませんでした、僕の場合。
結局のところ、あなたの我慢に掛かっている。そんな現実嫌じゃないですか?
常に「よりストレスのない環境を探す」というのは、人間らしい生活を送る上で大切です。
仕事は自分に合う環境かどうかが全てですので、あまり無理することなく、人並み以上の成果がでるところが自分の適正がある会社ですよと伝えたいです。
私は残念ながら出戻りをしてしまい、数年我慢して働き続けましたが、結局うつ病になってしまいました。
でも休職期間中に始めた転職活動で幸運にもホワイト企業に転職が決まり、今では心穏やかに生活できています。今の会社では気楽に働けているのに、社内でも評価されてこれが自分の適正に合う会社なんだなと感じてます。
今の環境が辛いなら、僕がホワイト企業への転職に成功したときの話を読んでみてください。
転職後わずか数ヶ月で退職して、元の会社に出戻りした不利な経歴があった僕ですら、この方法で転職が上手くいったので、あなただって上手くいくはずです。
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