出戻り転職は、会社単位では制度として出戻りOKとしているところも少しずつ増えていますがなかで働く社員が全員ウェルカムな姿勢であることはまずありません。
あなたがいざ出戻りしたとしても、以前のようにあなたに好意的に接してくれる人は極わずか。
それどころか、あからさまに「うざいとバカにされる」ことがあります。
はっきりと口で言わなくても、態度でわかるんですよね・・・
ただ、いくら出戻り転職に否定的なスタンスとはいえ、ここまで強いネガティブな感情を抱く人というのは、元々あなたのことを邪魔に思っていた可能性があります。
うざいと思われてしまったらどのように受け止めていくべきか考えてみたいと思います。
目次
残念ですが、あなたは元々嫌われていました
大変申し上げにくいですが、「うざい」とバカにされる場合、退職以前からあなたのことが好きではなかったケースが濃厚です。
退職以前はあなたのことを頼りにしていたり、あなたのことを好意的に思っていた人ならば、いくら出戻りの事実があったとしても、ここまで強い言葉であなたを否定することはありません。
本当はあなたに対してポジティブな感情をもって接したいけれど、自分の価値観で出戻りすることを許容することが出来ず、否定的な感情を持たざるを得ないだけで、説教的にあなたを否定したいわけではないからです。
「うざい」など人格そのものを否定するような強い感情を抱く人というのは、本気であなたが出戻ってきたことを嫌がっている人達です。もう少し掘り下げてみたいと思います。
出戻り転職でうざいと思われたら、関係修復の努力は時間の無駄
はっきりいって「うざい」と思われるのはとても危険です。あなたは相当嫌われています。
元々あなたの事を快く思っていなかったのに、ちょっと上司とのコネクションが残っていたくらいで辞めた会社に戻ってこられるなんて、溜まったもんじゃありません。
元々好きじゃなかったのに、出戻りなんてされた日には、「うざい」と思うのも無理はありません。
うざいとまで思われてしまった人となんとか関係を修復しようとするのは諦めてください。
ここまでネガティブな感情を抱かれてしまったらどんなにあなたが仕事で成果を上げようと、仕事の結果で見直してくれることはまずなく、むしろ出戻りのくせになんで評価されてんだよ、とねたみの感情を抱かれるだけです。
通常の転職でここまでネガティブな感情を抱かれることはありませんが、出戻り転職というのは一部の人に徹底的に嫌われ続けて働く、その覚悟を持つ必要があります。
もしも直接、出戻りはうざいと言われてしまったら
中高生の部活じゃなのですから、社会人として働いている状況で普通は直接面と向かって「うざい」などという言葉を浴びせられることはありません。
しかし、なかにはそんな心無い言葉を浴びせかけてくる人もいるかもしれません。
万が一そのような場面に遭遇してしまったら、どうするか。一番いいのは毅然とした態度で無視すること。
そんな言葉を浴びせてくる人間に辞めるように注意しても無駄ですし、謝ったところで更にエスカレートする危険もあります。
気にしないことは難しいかもしれませんが、とにかく無視をして仕事の成果で絶対見返してやると心にきめていつか見返してやりましょう。
バカにされてもいい。ダサいと思われても良い
うざいとまで人格を否定されないまでも、多くの社員は内心、あなたのことを馬鹿にしてますし、ダサいと思っています。
出戻り転職は非常識と思う人はまだまだたくさんいます。外資系企業なら割と珍しくありませんが、日本の企業ですと形だけグローバルっぽく出戻り歓迎的な制度を設けていても実際に出戻ってみたら総スカンだった、というのは良くある話。
私自身、出戻りを決めたときに「なんて自分はバカなんだ・・・」ととても思い悩みましたし、他の社員が私をバカだと思うのも「そりゃそうだよな。俺も思うもん・・・」と半ば達観した気持ちで受け止めることしか出来ませんでした。
私自身、ダサいと思いますよ。転職に失敗して元の会社に出戻りしてきたなんて、ダサいんですよ。ダサいのはあなたが誰より一番自覚しているはずです。
ダサいのは承知の上で、這いつくばってでも生きていく。
家族や守りたいものの為に出戻りを決意したならダサいと思われることくらい受け止めてみせる。そのぐらいの気概を持つことも出戻り転職には大切です。
ダサいと思われながらも、真面目に仕事に向き合って、受け入れてくれた周りの社員たちに感謝も気持ちを持ちながら、少しでも役に立てるよう、とにかく前向きに頑張ることです。
時間はかかるかもしれませんが、一つ一つの仕事の積み重ねでいずれ周りがダサいと思う感情も薄れてくるでしょう。
振り返ったときあのときはダサかったよねー!と周りの社員からジョークでも言ってもらえるほど関係が回復しているときがくるかもしれません。
出戻りなんか使えない!と思われたらもうおしまい
ただし、社内で出戻りのあなたのことを「使えないなあ」なんて思われてしまったらこれはもうおしまいです。
使えないと思われてしまうのは単純にあなたの能力が低いからです。
元いた会社に出戻りする際、どれだけ以前はその会社で活躍していたとしても今の会社はあなたが知っていたときの会社とは違います。
あなたがいなくても利益が上がるように組織化された状態ですから別にあなたがいなくても社員は何も困らないのです。
あなたがいなくても充分に仕事が回る組織にあなたが出戻ってきたわけですからあなたは明確な実績、数字で、あなたの存在を社内に認めさせなければすぐに「あの人使えないね」という評価が下されてしまいます。
中途採用の転職市場というのは、基本的には即戦力を求めていますが、たった数ヶ月であなたの評価を決めることはありません。年単位であなたの仕事ぶりを見て将来性を判断して出世コース、平社員コースなどと割り当てていきます。
ところが出戻り転職は違います。出戻り転職は超即戦力として期待されています。
採用を決めた社長や役員は、あなたは会社の雰囲気やルールも熟知してるからすぐにまた結果を出してくれるだろうと思って、他の中途社員を採用するよりもメリットがあると思ってあなたの出戻り転職に許可を出しています。
出戻って6ヶ月もすれば、また以前のように活躍してくれるだろうと無意識に期待していますのでまわりの社員からの非協力的な態度、居場所が無い苦しさに飲み込まれているとあっというまに、「使えない人材」という烙印を押されてしまいます。
出戻り転職をするときは、骨をうずめる覚悟で戻ることを決意したと思いますが、出戻り転職は起業よりもハードルが高いと思っていた方がいいと思います。
出戻り転職は毎日が悔しいことの連続。勇気を出して転職も視野に入れるべき
いざ、出戻り転職をしたとしても待っているのは苦しみのほうが多いです。今度こそこの会社の為に、拾ってもらったんだから最大限恩を返したいと心から願っていても、毎日一部の人間から冷たい視線にさらされて働き続けるのはとても苦しいことです。
ほとんどの場合、出戻り転職はこの居場所のなさに心が折れて体調を崩すなどして働くことが困難になっていきます。
私自身、出戻りを許してくれた会社にはとても感謝していて、なんとかまた自分を必要と思ってもらいたいと懸命に働きましたが、全ての社員にポジティブに思ってもらうことは不可能で、結果的にうつ病になってしまい退職を余儀なくされました。
いま、出戻り転職をして歯を食いしばりながら頑張っているあなたには、どうか明るい未来が訪れることを願っていますが、体調だけは絶対に守りきって下さい。
うつ病になってしまったら転職すら難しくなります。
出戻り転職で頑張ってもなかなか状況が改善しない場合には、悔しいですが他の職場で自分の居場所を見つけることも選択肢のひとつになることを忘れないで下さい。
出戻りしたけれど失敗したと悩んでいるあなたへ
出戻りしたけれど、想像以上に周りから冷遇されて心身ともに疲弊してしまった・・・これから先、この環境で頑張っても周りが自分のことを許してくれる日は来るのだろうか?
残念ながらそんな日は、僕にはやってきませんでした。
出戻りして周りから冷ややかな視線を浴び続ける先に待っているのは、うつ病だけです。
僕の場合は、うつ病になって始めて出戻った会社をやめる決心がつきましたが、やはりうつ病になってからの転職は、多少ハードルが高くなってしまいます。
出戻りしたけれど失敗したと感じているならば、元気なうちに新しい職場を探し始めるようにして下さい。
どれだけあなたが仕事を頑張っても、現場で働く人達は出戻り社員のあなたを裏切り者にしか見てくれません。頑張っていればいつかまた認めてもらえるという考えは幻想でしかありませんでした、僕の場合。
結局のところ、あなたの我慢に掛かっている。そんな現実嫌じゃないですか?
常に「よりストレスのない環境を探す」というのは、人間らしい生活を送る上で大切です。
仕事は自分に合う環境かどうかが全てですので、あまり無理することなく、人並み以上の成果がでるところが自分の適正がある会社ですよと伝えたいです。
私は残念ながら出戻りをしてしまい、数年我慢して働き続けましたが、結局うつ病になってしまいました。
でも休職期間中に始めた転職活動で幸運にもホワイト企業に転職が決まり、今では心穏やかに生活できています。今の会社では気楽に働けているのに、社内でも評価されてこれが自分の適正に合う会社なんだなと感じてます。
今の環境が辛いなら、僕がホワイト企業への転職に成功したときの話を読んでみてください。
転職後わずか数ヶ月で退職して、元の会社に出戻りした不利な経歴があった僕ですら、この方法で転職が上手くいったので、あなただって上手くいくはずです。
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