恥を忍んで出戻り転職したけれど、あまりに周りの社員が冷たく、イジメに近い状態になってしまって辛すぎる。
出戻りは日本では「裏切り者」のレッテルを張られることもあるので、なんとかなるはずと覚悟を決めて再入社してみたものの、あまりの冷遇に心が折れてしまう人は少なくありません。
私のように、出戻り再入社させてもらった会社に感謝の気持ちが強すぎて、どんなに辛くてもなんとか歯を食いしばって会社の役に立てれば、周りの社員も昔みたいに自分のことを仲間として認めてくれる日がくるはずだと思い頑張っている人は要注意です。
私も心の中では、もう昔のようには扱ってもらえないと感じていました。
自分の心に嘘をつき、また出戻り転職を受け入れてくれた会社への恩義から、自ら会社を辞めるという決断をすることが出来ず、結果的にうつ病になり働けなくなり、その会社を辞めることになりました。
辞めたいと思ったなら、私のようになる前に辞めるべきです。
恥も世間体も捨てて、自分を守るために、生き抜くためにやめる決断をすることはとても大切です。
目次
出戻り転職した会社をまたすぐ辞める時の3つの心構え
出戻り転職をしたけれどやめたいと思うときには、まず心構えが大切です。
出戻りした人は、普通の人よりも「もう二度と辞めてはいけない」という意識が強くなりすぎて自分の人生をその会社に無理やり縛りつけようとします。
頑張ることはよいことですが、頑張りすぎてはいけません。
ここでは辞めたいときに持って欲しい心構えをお伝えします。
出戻り転職したけれど、やっぱり辞めたいと思っている人は以下でお話しする3つの心構えを強く持つことがとても重要です。
1.出戻り社員でまた辞めたいと感じているのは必要とされてない証拠
まず、前提として辞めたいと思っているというのは、出戻ったけど思うように活躍できていないということ。
あなたが思い描くような働き方が実現できていないということは、率直に言って会社としても期待はずれの結果になっているということなんです。
会社はあなたを雇用した手前、無理やりすぐに辞めさせるのは難しいのです。日本の労働法は労働者有利の法律ですので、よっぽど明確な落ち度がない限り、あなたをクビにしにくいのです。
辞めたいとあなたが思ったときは、会社もあなたを必要としてないと思っているときです。
出戻り転職の場合は、再入社後すぐに高パフォーマンスを発揮してくれるはずだと期待してるからこそ雇用してくれているのです。
それが出来てない現状では、会社にとってもあなたが辞めても痛手ではないと、冷静に判断していいのです。
2.自分にとっても周りの社員にとってもあなたが辞めることが最もメリットがある道
誰しも出戻り転職をしたときは、一生この会社に骨を埋める覚悟を持って戻ってきたはずです。
迷惑をかけたにも関わらずこうして再雇用してくれたことに深い感謝の気持ちを持っているわけですから、一生この会社で働こうと思うのは自然なことです。
しかし、現実は甘くありませんよね。
会社は再雇用を認めてくれたとしても、職場で毎日顔を合わせる社員達はあなたのことを許してないわけです。
仕事なんて周りの協力があって初めて成果が出ます。
周りの社員に冷遇された中ではまともなパフォーマンスなんかでませんし、仕事に没頭するよりも周りの社員から冷たくされることに悩んでしまい、本来の能力なんて発揮できなくなるわけです。
せめて、あなたがものすごく成果を出していれば社内の人たちも出戻ってきたことに多少のもやもやは持ちつつも、あなたの実力そのものは評価してくれるはず。
でも、よっぽどすごい成果を出し続けなければ、出戻り転職者への評価なんて覆りません。
もはや出戻り社員は居続けることのほうが迷惑ということです。
あなたにとっても周りに社員にとっても、あなたが辞めることが最もメリットがある道という風に考えれば、少しは辞めることへの罪悪感が減ってくるはずです。
3.ヨットだって前進するためには向かい風と波が必要
心の葛藤は完全には消せません。
せっかく出戻り採用してもらえたのに、採用してくれたことにはとても感謝しているのに辞めるなんて心が苦しい。
そんな思いに板ばさみになるかもしれません。
でも、良心の呵責が向かい風となり、あなたの前進を止めようとしてはいけません。
あなたの人生は、あなたしか幸せに出来ないのです。
既に裏切り者と思われているかも知れないのに、更にまた辞めてしまうことになればどう思われてしまうのか・・・考えたって答えは出ません。
表向きは辛らつなことをいう人がいるかもしれません。辞めると会社に伝えてから辞めるまでの数週間から数ヶ月の間は波のなかにいる気分になるかもしれません。
でも、新たな人生を切り開き前進するには、向かい風のなか、波のなか進むしかないのです。
ヨットのようにその向かい風を、その波を推進力にして新しい道を切り開く。そんな気持ちを持つようにしてください。
出戻り転職した会社を辞めるときの新たな転職活動は必ず在職中に行うこと
出戻り転職した会社を辞めるときに大切なのが、必ず次の転職先が決まってから会社に辞める旨を報告すること。
辞めてから転職活動はダメです。
転職活動中の面接で伝えるべきは「なぜ出戻りした会社をまた辞めたいのか」「なぜ当社に入りたいのか」の2つがメインになりますが、もしも辞めてからの転職活動になるとここから更に、「なぜ辞めてから転職活動しているのか」についても話す必要があり納得してもらうハードルが無駄に上がります。
また、辞めてから転職活動を始めると、この人はすぐに内定が欲しいはずだからと、雇用条件で足元を見られてしまい、良い条件での転職が難しくなりやすいので、出来る限り在職中に転職活動をはじめるようにしましょう。
ハローワークは最後の手段。まずは徹底的に転職エージェントを活用する
在職中の転職活動は、時間の確保が難しいので、自分ひとりで全てやるのはおすすめしません。
転職エージェントに登録して、信頼できるエージェントにサポートしてもらいましょう。
転職エージェントは求職者は全て無料で利用できるので使わない手はありません。
あなたが転職に成功したときだけ、内定先の企業からあなたの年収の30%前後を成果報酬として企業からもらうシステムです。
自分ではやりにくい年収交渉もエージェントに任すことで年収ベースで数十万円とかは簡単にあがります。
エージェントにとってもあなたの年収をあげて入社してもらうことで、成果報酬もそれだけ増えるので双方にメリットのある仕組みなのです。
面倒な企業との連絡やスケジュール調整だけでなく、各企業の面接対策などもエージェントにアドバイスをもらうことで受かりやすくなるので、在職中の転職活動では転職エージェントの利用は必須と考えてください。
間違っても最初からハローワークとかに行かないようにしてください。
ハローワークは企業側が求人情報をほぼタダで登録できるので、採用にお金をかけたくないブラック企業が蔓延しています。
出戻り転職に失敗したあなたにとって、次の転職先はとても大切です。
次こそは自分にあった環境で働けるように、相性の良い転職エージェントを探すことを最優先にすべきです。
万が一、10社エージェントに登録しても良い企業に出会えなければ、最後の選択肢としてハローワークを使うのは構いませんが、転職エージェント選びを間違えなければまず大丈夫だと思います。
内定が出た後に取るべき行動ステップと態度
内定が出た後には、いよいよ会社に辞表を出します。
通常の転職と大きな違いはありませんが、社内で必要以上に火種を撒き散らさないためにも、とにかく「申し訳ないという態度」を見せることが大切です。
転職先が決まった段階ですぐに伝える
新しい職場に内定が出たらすぐに今の会社には辞める旨を伝えましょう。
退職までの期間は会社によって異なりますが、法律上は2週間前に辞意を伝えればよいとされています。
ただ、出戻り転職した手前、これ以上会社に迷惑をかけるのは心苦しい気持ちもあると思う場合は、1ヶ月から3ヶ月の間で辞められるように調整しましょう。
内定先の企業側も3ヶ月くらいは通常待ってくれますので、まずいまの会社と退職日を調整して、内定先の企業へはエージェント経由で伝えてもらえれば問題ありません。
くれぐれもいまの会社から引継ぎに6ヶ月は必要だ等といわれて、そのまま承諾しないようにして下さい。
どんなに長くても3ヶ月もあれば引継ぎは可能です。辞めることが分かっているなか6ヶ月も働き続けるのは心身を崩す可能性があるので危険です。
あくまでも法律上は2週間で辞められることを知った上で、なるべく迷惑の掛からない範囲で最長でも3ヶ月以内に退職できるように調整しましょう。
万が一、退職日の調整がスムーズに行かないときは、転職エージェントに相談してエージェントから現在の会社に交渉してもらうことも可能です。
これ以上迷惑を掛けるわけにはいかない。出戻りしたことで皆さんに本当に申し訳ありませんでした
いざ退職日が決まると、いよいよあなたが辞めることが社内に周知されることになります。
あなたが取るべき態度としては「これ以上迷惑を掛けるわけにはいかない。出戻りしたことで皆さんに本当に申し訳ありませんでした」という気持ちを持ちながら淡々と過ごすことです。
表向きは更なる冷たいな目を向けられることがありますが、それもせいぜい1週間です。
冷たい雰囲気は続きますが、そもそもあなたのことを嫌っていた人間は、あなたが辞めることで内心喜んでいるので、辞めていくあなたに強い関心を抱く人はいません。
徐々に無関心に近い状況になるはずですので、最初の1週間だけ我慢すれば案外楽になります。
最低限のコミュニケーションだけとって、淡々と過ごしていればあっという間に退職日を迎えられるはずです。
出戻りしたけれど失敗したと悩んでいるあなたへ
出戻りしたけれど、想像以上に周りから冷遇されて心身ともに疲弊してしまった・・・これから先、この環境で頑張っても周りが自分のことを許してくれる日は来るのだろうか?
残念ながらそんな日は、僕にはやってきませんでした。
出戻りして周りから冷ややかな視線を浴び続ける先に待っているのは、うつ病だけです。
僕の場合は、うつ病になって始めて出戻った会社をやめる決心がつきましたが、やはりうつ病になってからの転職は、多少ハードルが高くなってしまいます。
出戻りしたけれど失敗したと感じているならば、元気なうちに新しい職場を探し始めるようにして下さい。
どれだけあなたが仕事を頑張っても、現場で働く人達は出戻り社員のあなたを裏切り者にしか見てくれません。頑張っていればいつかまた認めてもらえるという考えは幻想でしかありませんでした、僕の場合。
結局のところ、あなたの我慢に掛かっている。そんな現実嫌じゃないですか?
常に「よりストレスのない環境を探す」というのは、人間らしい生活を送る上で大切です。
仕事は自分に合う環境かどうかが全てですので、あまり無理することなく、人並み以上の成果がでるところが自分の適正がある会社ですよと伝えたいです。
私は残念ながら出戻りをしてしまい、数年我慢して働き続けましたが、結局うつ病になってしまいました。
でも休職期間中に始めた転職活動で幸運にもホワイト企業に転職が決まり、今では心穏やかに生活できています。今の会社では気楽に働けているのに、社内でも評価されてこれが自分の適正に合う会社なんだなと感じてます。
今の環境が辛いなら、僕がホワイト企業への転職に成功したときの話を読んでみてください。
転職後わずか数ヶ月で退職して、元の会社に出戻りした不利な経歴があった僕ですら、この方法で転職が上手くいったので、あなただって上手くいくはずです。
今私は出戻りして後悔して鬱になっています。貴方のこの記事を読んでいたら決して出戻りしなかったのに。このまま人生終わりたくないです。
まっちさん
miyamotoと申します。
コメント頂きありがとうございます。
私も過去の出戻りの経験はとても苦しいものとなりました。
出戻りした会社を辞めることになったときは自分の情けなさに胸が張り裂ける毎日でした。
でもあれから数年たち、出戻りした会社とは全く別の環境で生きられている今思うのは、
人間は環境がすべてて、いま苦しいのは自分と環境がマッチしていなかっただけということです。
自分を責めてはいけません。ただ環境選びに失敗してしまっただけです。
いまのまっちさんの状況下で後悔してしまうのは自然なこと。後悔してしまう自分を責めないで下さい。
そしてまっちさんの人生は終わりなんかじゃありません。
いまからが始まりだと信じて、少しずつ前を見据えて歩き出せることを願っています。